昨日、ご近所に住む86歳のご老人から遺言書の作成について相談を受けた。
子供とも妻とも死別され、現在一人暮らし。
親兄弟も既に他界されている。
私が死んだらどうなるのですか?と心配されている。
聞けば、おそらく一生の間に使い切れない位の蓄えがある。
決して質素な生活をしているわけではないが、支出を上回る年金がある。
今も財産が増え続けているのである。
「ご自分の財産なのだから自由にして良いのですよ。」
そうは言ってもやはり不安気持ちであることを話された。
その気持ちはよくわかる。
「まずは、生活状況を拝見してから一緒にライフプランを考えましょう。」
とりあえず、お宅を訪問することになった。
お邪魔した際、それ相応に物があるのに、きれいに片付いており、ごみひとつ落ちていないので、思わず聞いてしまった。
「ヘルパーさんはどの位の頻度で来られるのですか?」
「え?」
「お掃除頼まれているのですよね?」
「いいえ、私が毎日箒で掃いているのですよ」
「・・・私の部屋よりきれいではありませんか。」
身の回りのことは何でも自分ででき、介護認定を受ける必要もないのである。
いろいろお話をお聞きしている内に任意後見や財産管理について話が及んだ。
興味を持たれたので簡単に概略だけ説明をした。
やがて、もっと詳しく話しをしてほしいということになり、後日資料を持って改めてお伺いすることになった。