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狙われる高齢者

今日は、私が任意後見人候補者となっている独り暮らしのご老人に起こった事件をご報告します。
現在見守り契約をさせて頂いておりまして、一ヶ月に一度ご自宅に訪問しております。

いつものように世間話をしながら、机の上や身の回りの様子をさりげなく確認します。
するとデーサービスの領収書に混じって見慣れない領収書が。
よく見ると36万円の金額が表示されておりました。

さらに薄っぺらい契約書も近くにありました。
商品購入契約書のタイトルがあり、商品名は×××浄水器。
契約日は1週間前。
本人にどうしてこの浄水器を購入したのですか?と聞いたところ、水道管の点検に来た人にお願いしたらこうなったと言う返事が返ってきました。
高いなあと思ったけれど親切そうな人だし、せっかく工事をしてくれたから悪いと思って購入したというのです。
支払いは近くの郵便局で引き出して現金一括で済ませました。

「○○さん、これはいけませんよ。必要なものではないんでしょう。」
「返品してお金を返してもらいましょう」と促しました。
「そうやね~。私もしまったと思ったけど怖いからそのままにしておいた」とのことです。

早速、その日の内に内容証明郵便でクーリングオフの通知を出しました。
3日後、本人から連絡があり、「明日商品を回収に来る、返金もその際してもらえることになった」とのこと。
返金の場には私も立会い、撤去作業も確認しました。

何とかクーリングオフができたので、事なきを得たのですが危ないところでした。
独り暮らしの老人を狙った質の悪い商売が蔓延しているという実感があります。
くれぐれもご注意を。

2017年07月05日
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運営:リーガルパートナー司法書士事務所  代表:司法書士 加藤俊夫
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