ある日、知らない役所から突然通知が来た。
「調査の結果、貴殿が亡〇〇様の相続人であることが判明しました。つきましては固定資産税未納額××××円をお支払い下さい。」
不動産の所在も知らないし、亡くなった名義人は何十年も前に亡くなった祖父や曾祖父になっている。正に寝耳に水で、なんで今頃というのが正直な感想である。
この手の相談が最近増えている。
相談者は関係ないから払いたくない。だってこの先ずっと払うことになるんでしょう?
相続放棄したいので手続きをお願いします。というものである。
相続放棄の申述書には事情を丁寧に書く必要がある。
被相続人が亡くなってから相当年月が経過しているからだ。
中にはハードルが高いものもある。
依頼者は、簡単にできると思っていることが多いので、説明は欠かせない。
申述が受理されるとほっとする案件でもある。